本日6月15日で、会社を創業してちょうど10年となりました。

社会人経験なんかなく、いわゆるビジネスの常識ってものに欠けた自分たちの会社が10年をなんとか、そう...かなりヨロヨロではありますが迎えることが出来たのは、取引先の皆様、周囲でいろいろ助言や励ましを下さる皆様、今現在、そしてこれまでの間、一緒に働いてくれた皆さんのおかげです。
本当にありがとうございました。

たぶん、社会情勢のせいにするとカンタンなんでしょうけれど、おそらくは社長たる自分の慢心や甘え、そして元来のサボり癖みたいなものが理由で、今、かなり会社の状況は落ち込んでいます。
今期に入って、目標達成できた月はたったのひと月しかありません。
相当、苦しい状況です。
キャッシュもマイナスといっていい状況です。
それでも、ぽつぽつと仕事は入ってきているのは幸いというべきでしょうか？

しかしながら、マイナスが続く状況で、それにも関わらず未だのらりくらりと某社は昨年の未回収となっているお金を払ってくれませんがそこに対してあまり強く出れない自分がいます。
さらに、そんな状況でもその某社から仕事を新たに引き受けたりして...、自分の甘さが本当にイヤになります。
ああ、某社がお金を払ってくれたら、僅かではあるけれど、この売上減少局面では、だいぶ助かるんだけどなぁ。

それはさておき。

で、こうマイナス、赤字が続く状況なもんですから、いろいろ考えねばなりません。
あれやりたい、これやりたい、と、いろいろ希望を持って始めた会社ではありますが、もはやそんな状況ではありません。
いや、数年前からそんな状況だったのかもしれませんが。

なんというか、この10周年を迎えたこれからの1年は本格的に敗戦処理の年となるでしょう。
あるいは、1年ではなく5年くらいかかるかもしれません。
いずれにしろ、拡大していく事をいったんやめる決断をここではっきりしなければ。
いや、ハナから拡大はしていなかったのかもしれないけれど。
貪欲なまでに領土拡大に走り、結果、元からあった領土まで取られてしまった一時期の我が国のようになるかもしれない時なんだと思います。

とはいえ、あれやりたい、これやりたいは残っています。
まったく夢が無いのならば、続けることは出来ないでしょう。
でも、今、しばらくは封印です。

まずは、売上回復。

収支バランスをさせること、なんとか借入は返していくこと。
安定させてからいろいろな事をやろう。
コツコツと地味な仕事を淡々とやる日々を続けなくてはいけません。
ボロボロになっても我が国はそうやって立ち直ったじゃないか。

お金があればいい仕事が出来るとは言いませんが、お金が無いといい仕事は、やっぱり出来ません。
日々の資金繰りに頭を悩ませ、胃がキリキリと痛む中では、仕事はなかなかはかどりません。
とはいえ、やりたいことをやりたいようにやり、時間と場所の自由の効く仕事を、周りにも恵まれながらやれていることを考えると、自分は相当恵まれている、幸せなんだなぁ、と思います。
辛いとか、そう言った愚痴みたいなものは、相当贅沢な話なんだと思います。

10年目にして、ようやく大人の経営者として様々なことに立ち向かっていかねばならんのかもしれません。
遅過ぎたかも知れませんが。
ひとまず、なんとか10年。
1日1日が勝負の年です。
そして、1円にも貪欲にいかなければ、いけません。
頑張れるか!?頑張ろう。