今さらですが、大潟村のエコノムーブあれこれ。
さて、今年もエコノムーブが終わりましたよ、と。
mixiの日記でH氏とM氏がいろいろまとめてくださってましたので、自分もまとめと反省を。
って、mixiではなく公開のところでいろいろ書くとモンダイになりそうだけど、協賛企業の言うことだと思って(エラソウ)許してやってくださいませー。
では、反省点等々ツラツラと書いていきたいと思います。
エントラントの皆様におかれましたは、そんなんじゃダメだ、あのレースは無効だ!!!などと仰らずに、ここもあーせい、こーせいというのを聞かせて頂けると嬉しいです。はい。
体重測定でのモンダイ
これちょっと書くとマズイ気もするのですが、実は体重計が3レーン(途中から4レーン)で「微妙」に誤差が発生してました。
おそらく、体重計の経年劣化とコースの傾斜が原因かと思います。
とはいえ、1kgも2kgもズレているわけではないので、測定前に何か飲み物を飲んだ飲まない、あるいは体重測った日と本戦当日の服装の違いや食べたものの違いで吸収されてしまう程度の誤差ではあるのですが、ここは厳密にしないといけませんね。
雨の日の車検の時は、プレハブ前やプレハブ内を使うのですが、あそこは水平が取れているはずなので(大潟村ゆえ地盤沈下の可能性は否定できませんが)、次回といわずソーラーカーの時からそのへんは改善したいな、と。
ちなみにバラスト記入例マニュアルはコレ。
→ダウンロード
当日、初見で見るボランティアさんが間違えないように早めに配れるといいなぁ。
※もちろん、判る人が各レーンで見てはいるんですが。
車体車検でのモンダイ
ブレーキはまぁしょうがないとして、後方視界チェックも車検員によって毎年ビミョーに基準が違っている気がするので、これはきちっと運営側でマニュアル化しないといけないなぁ、と。
実際、ちゃんと後ろ見えてんの?という車もあったわけで。
あと、これは後述の折り返しのモンダイと絡んでくるんですが、ちょっと最小回転半径はレギュレーションを見直しつつ、車検でもチェックした方がいいかもしれない。
毎年、1台か2台は必ず曲がりきれずに一回コース外に誘導してから再スタートさせるマシンが出て来るわけだし。
折り返しでのモンダイ
実は明確にイエローラインカットがレギュレーションで規定されていないこともあり、ブリーフィングで言うしか無いわけですが、これ公式練習の時には忘れていたわけです。なのであまり強く出れなかった。
また、罰則規定が無いので、仮に違反だとしてもあまり効果が無いとも言えます。
いっそ、罰則規定を作ってしまって、ソーラーカー同様にペナルティポイントで順位が変動することがあってもいいかもしれません。
(※エコノムーブの競技として考えると距離を変動させるべきなのかもしれないけど、記録は記録として分けたい)
あと、イエロー時の減速もどうも甘い。
黄旗掲示と黄旗の2パターンしかなく、マシンによっては「折り返しって毎回黄旗振られてるよね〜」と、ちょっと狼少年的な受け止めをしてしまうこともあるのかもしれない。
ただ、毎回...今回も黄旗での減速が甘く、コーナー内で立ち往生しているマシンと接触→マシン破損なんて事例があったので、ここは明確に守ってもらいたいとともに、「停止車両あり」「ラインが完全に塞がっている」あたりは黄旗&赤旗掲示と黄旗&赤旗振るというので、明確にわけてもいいのかな、と思った。
同様にイエロー時に減速せずに他のマシンやマーシャルにキケンが及んだような場合は、きっちりとペナルティを出した方がいいかもしれない。
スタートでのモンダイ
今年は見ていないのですが、毎度、3分前のクルー退避が守られていないですね。
ソーラーカーもそうですが、ここはきちっとペナルティをとるべきだと思う。
最後尾に回すってのも現実的では無いかもしれないので、上記のペナルティポイントも検討したらいいと思う。
マーシャルの教育のモンダイ
とくに公式練習時はトラブルが本戦よりも多いにも関わらず、車検が長引くこともあって、説明も配置もすべてが駆け足。
一度などマーシャルの配備が間に合わずに公式練習のスタートが遅れたこともあったわけで...
このあたりのスケジュールにはちょっと余裕を見た方がいいかもしれない。もう1時間くらい?
台数も増えているわけで。
ちなみに今回のマーシャルに渡したマニュアルはコレ。
→ダウンロード
現場にもっていけるようにペラ1枚にまとめてます。
2日目は早めに渡して読んでもらっていたことと、初日の距離計測でのミスや赤旗を振るタイミングのミスをきちっと説明したこともあって本戦ではほぼ大丈夫だったと思う。
距離計測の時に使うボードに2日目からは記入例を追加したのも効果があったと思う。
ちょっと臨時で配置転換したポストだけこちら側の説明不足ゆえ赤旗の振る位置が悪く、見落としたマシンによって位置関係がズレてしまったところがあったわけだけど。(これはドライバーさんに言って位置を戻させてもらった)
あとはどうしても発生してしまううっかりミス(マーシャル・ドライバーともにゼッケン番号間違えてサインした、とか)だけなので、概ね、宜しいかと。
あと2日目に関しては感電号(うちのプリウス)で配置が遅れているところへの区間輸送も行ったんだけど、あれ、チャイルドシートおろしとくべきだった。これは完全に自分の手抜き;;
上記を踏まえて改善案。
車検はやはり...
これ、以前のソーラーカーのことを書いた記事でも書いたけど、やはり車検はサンルーラル前広場か、サンルーラル駐車場でやりたい。
特にエコムはブレーキテストもコンパクトなわけで...
ただ、公式練習まで時間が無いので、大変かとは思うんだけど、別に公式練習は14:00とか15:00スタートくらいでも良くないかなぁ?
バラストチェックに時間がかかりすぎる!!
案その3「もっと事前に調整と計測できるようにしようぜー」これはすぐ出来るアイディア。
バラストの計測ポイントを上でも書いたプレハブ前、あるいはいっそステージ前でやってしまう。
計測ポイントが一緒で体重計も一緒なら誤差は生じにくいので、朝イチから体重計を置いといて自分たちで予め調整しといてもらえばいい。
車検時に車は一緒じゃなくていいわけで、体重だけ1時間くらい早く始めてもいいかもしれない。
◯...車検のスピードアップ
×...とはいえ、事前の調整しても、やはり誤差が出て微調整するだろう
なにかと若干煩雑になる。
ブレーキテストの時にバラストチェックを忘れそう。
これまた上でも書いたけど、食べたもの、飲んだもの、ちょっとした服の違いでだいぶ誤差がでるわけ。
風呂から上がって体重をはかると100g単位で変動しているのはダイエットしようとしている人には良くわかる(泣)
あと、極端なことを書くと、体重測定の時に重い服を着て、実際に乗るときは薄着にしてもわからないっちゃあわからない。
そこで、すべてを0.5kg単位にしてしまう。
体重は0.5kg刻みになるように切り捨て。
65.4kgであっても65kg扱い。
65.7kgであれば65.5kg扱い。
バラストも同様。
12.9kgのバラストは12.5kg扱い。
最大で0.8kg程度重くなる可能性はあるんだけど、これでだいぶ調整幅が少なくなってみんなもっと大まかな体重測定になるかもしれない。
もちろん12.4kgのバラストをどうにか12.5kgにしようと測定現場で調整をする人はいるだろうけども。
◯...細かく調整することを諦めてくれるかも。
×...細かくやる人にとってはあまり変わらないかも。
ちょっと競技がいい加減なイメージになってダメかも
案その3「個数制限しちゃおうよ」
バラストチェックで大変なのはバラストへの封印。
「バラストの個数を固定と調整あわせて最大4個までにする」というのをレギュレーションで謳ってもらえば、だいぶ早くなる。
◯...封印の手間がはぶける
×...細かく分割して載せたいんだよという希望が出るかも
調整する場合、きっちりパッケージしてきたのを崩して調整してまたパッケージ...と却って時間がかかるケースも
案その4「もっと過激にレギュレーションをいじる」
まず、バラストは車体にきちっと固定してもらう。
現にズレたバラストを直そうとして事故るケースもあるし、そもそも危ないし。
(案その4と関係なくこれはやるべきですね)
で、車検の時にはバラストと車体をつなぐような封印だけする。
体重測定はしない。
レギュレーションではこう謳う
「ドライバーとバラストの合計の重さがレース終了時に70kg以上であること」
レース終了後に入賞対象車と特別賞対象者にマーシャルが体重計をもっていき、封印を確認して、そこで始めて測定する。
◯...バラストチェック自体が無くなるので劇的に早くなる
バラストが安全に収納されるようになる
F1っぽくてカッチョイイ(笑)
×...終了車検がタイヘン。
はなから入賞も特別賞も期待しない人はバラストを積まないかも。
→バラストを搭載しない人だけ車検時に念のため体重計に載ってもらえばいいのかも。
封印が甘いと積まずに走って、終了車検時に搭載したり出来ちゃうかも。
終了後、軽かった時のペナルティの方法とその妥当性
折り返しが危ない!!!
上記のとおりレギュレーションでペナルティを作るのもいいと思う。
ただ、これやったらいいんじゃないかなってのがある。
それは...
記録の継続性や、今、大潟スペシャル設計にしている人はゴメンナサイだけど...
「キープライトの反対回りにしてしまう」
もちろん回れないマシンにとっては最初がきついカーブになるわけで危険度は増す可能性はあるとは思うんだけど...
一回右にゆるくカーブしてから左へ急カーブなんで減速して入ってくれると思うんだけどなぁ。
まぁ、ちょっとやってみないとわからない部分もあるとは思う。
3つの事例をあげてみる
某企業チームの事故事例
回生失効だかの理由で減速できず、そのまま真っ直ぐタイヤバリアにつっこみ破損、リタイア。
↓
逆回りだと、この場合は南の橋に向かってパイロンを倒して進行することになる。
極端な例だと南の橋のコンクリート壁にあたると思うけど、そこまでの距離は相当ある。
いずれにしても、ちょっとは逃げられるゾーンが増えそう。
某大学チームの事故事例
インを回るマシンがコーナー出口でアウトに膨らんだため、逃げ場がなくなり、コース脇の草むらにて自走出来なくなり、マーシャルが再スタートさせる。
↓
逆回りだとコーナー出口のアウト側に充分なエスケープがあるので、少なくても停止は免れる
他によくあるパターン
遅いマシン故にグリッドが後方に。
後ろであるが故に、最初の坂がキツくて、スタートが困難に。
↓
逆回りだとそんなに坂がきつくないはず。
と言った感じ。
最後におまけ
中継のモンダイ
今回はソーラーカーの時にあまりにうまくいったので油断していました...
イーモバイル2回線で臨んだんだけど、イーモバイルが不調だと全滅になってまう...
また、事前に秋田市内で機材チェックした時は大丈夫だったんだけど、現地でカメラを認識しないだの、回線が掴めないだのいろいろトラブった。
ここはやはり専任の人がいないと難しいかも。
特に折り返しはスタート10分くらい前に現着、設営間に合わず、スタートしたらしたでレース上のトラブルがいろいろ起こって、中継準備はあとちょっと終わるのになかなか進まない...みたいになったしね。
あとは、Zaikouさんのとこの車内からのUst中継に感謝感謝!!!
あれ、大会側で公式にしてあげて、カメラ機材分のバッテリー持ち込みとバラスト代用可とかにして、搭載車両が複数台になると楽しいよねぇ。
Posted by waka at 2010年7月11日 08:54
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さすが若様、読んみながらうんうん頷いてました。
マーシャル側の意見は聞くことが出来るけれどエントラント側の話も聴きたいですね。
もちろん本部と仲良しでピットクルー退避を守らないチーム以外に限りますが。
全てのチームに公平でありながらも微妙なズレが否めない気がします。
安全に関わる部分(黄旗提示時の速度、ドライバーの足組、靴下のみ等)は来年までに明確にしておきたいです。
WSBRにて有る程度形に出来ないでしょうかね?
Mさん不在だと寂しいですけれど。
あざーす。
そうなんですよねー、WSBRからでもカイゼン出来るとこはカイゼンしたいんですけど、エントラントの人のぶっちゃけトークも聞きたいとこなんですよねぇ。