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2010年8月 4日

大潟村のソーラーカーレースにこんな表彰を加えてみたら?

さて、今週末からは、ソーラーバイシクルの大会WSBRと、ソーラーカーの大会WSR、ソーラーカーと燃料電池車の大会JISFCが大潟村のソーラースポーツラインで始まりますよ!!!

去年、こんな記事を書きました。
大潟村のソーラーカーレースはこうしたらいいと思う…というオハナシ。

そこで、触れたクラス分けが多くてもなんとかみんなで順位を競えないかな…という発想から生まれた「ポルダーカップ(仮称)」構想。
そうすれば、クラス成立しないクラスにマシン出しててもレースを楽しめるよね、という。
これ、今からじゃあ、今年の大会には間に合わないんですが、もうちょっと考察してみたいと思います。

P1150348

ここに「ポルダーカップ(仮称)」あるいは「○ザルテカップ(仮称)」として(別にジアスカップでもいいんだけど。あくまで仮です;;)として、2009年に適用していたら、どうだったのかというのを書いてみましょう。

もちろん、各クラスごとの表彰は続ける前提で、この全クラス混合の成績でも表彰するっていうイメージですよ!!!

まず、算定基準となる2008年の成績を抽出します。
2008年はSkyAce TIGAが参戦していたので、トップと2位の差が突出しています。
ここは、この際、化合物太陽電池クラスとして独立させることとします。

で、2009年大会にはこの化合物太陽電池クラスのマシンが出ていないので、今回は考え無いこととします。
そんな感じで、各クラスごとのスタート時のハンデを算出してみましょう。
WSRのF3とH3については、マシンスペックが一緒ということで、それぞれF2とH2の数字を採用することにします。

それぞれの各クラストップの3日間の成績はこう。(OT=オーバータイム)
JISFC参加もWSR参加もまとめちゃってます。

F1 38laps OT74
F2 33laps OT71
H1 15laps OT72
H2 23laps OT98
T1 30laps OT92
FCH1 24laps OT60
FCH2 36laps OT87

ここで、ハーフサイズのフリーにあたるH1の成績がハーフのストックのH2より下なので、ノイズとして、別に換算します。
各クラストップの成績を考えて…そうですね、T1の成績と同じ扱いにしてみましょうかね。
F2と同じにしてもいいんですが、このあたりはお好みで。

そうすると、一番下がH2クラスとなるのでここを基準に。
Bペナの1周減算がOT180なので、1LAP差あたりOT180使う形で換算してみましょう。

で、前年結果のオーバータイム分は引いたり足したりします。
同一LAPの場合、オーバータイムが少ない方がマシンが速いといって、まぁ、差し支えないでしょう。
例えば、H2から見たFCH2は、13lap差なのでOT2340を加算しますが、元々のOTはFCH2の方が5少ないので、OT2340+5でOT2345とします。
逆にOTが多い時は周回差から換算したOTから引く形になります。

F1 2700+24=2724
F2 1800+27=1827
H1 1266 ※T2を採用
H2 0 ※ここが基準となる
T2 1260+6=1266
FCH1 180+38=218
FCH2 2340+5=2345

こんな感じ。

さて、これを2009年大会に適用してみましょう。
車名頭の数字が本来の2009年の成績。
順位は右端の「調整LAP」数と、「調整OT」の少なさで決まります。

順位 09年正式順位 / 車名 クラス 実走lap HP(ハンデ) OT+Bペナ HP+OT lapマイナス 調整lap 調整OT
1 5.Hydric Impulse FCH1 39 218 93 311 1 38 131
2 9.RMCエンタープライズ周作C H3 36 0 87 87 0 36 87
3 1.オンディーヌ FCH2 45 2345 67 2412 13 32 72
4 8.G4 T2 37 1266 16 1282 7 30 22
5 2.夢創心 F1 45 2724 80 2804 15 30 104
6 4.若一号 F2 39 1827 48 1875 10 29 75
7 3.U-1 F1 43 2724 48 2772 15 28 72
8 13.TheWindFromTheSun H2 25 0 56 56 0 25 56
9 6.芦屋 Sky Ace QUAD F1 38 2724 108 2832 15 23 132
10 7.AGU Aglaia F1 38 2724 266 2990 16 22 110
11 10.ブルー ブリット F1 37 2724 91 2815 15 22 115
12 12.咲夢来 H1 28 1266 0 1266 7 21 6
13 11.アポロンディーヌ FCH2 34 2345 199 2544 14 20 24
14 16.蜂郎 H2 19 0 244 244 1 18 64
15 17.GLEAM 47 H3 14 0 68 68 0 14 68
16 14.Sun Shine IWAKI F2 23 1827 302 2129 11 12 149
17 15.セルフィッシュ F2 21 1827 0 1827 10 11 27
18 18.スリスVI F2 8 1827 3 1830 10 -2 30
19 21.SIT^3 H2 7 0 37 1837 10 -3 37
20 19.Rising star VIII F2 6 1827 0 1827 10 -4 27
21 20.ARCADIA-F T2 1 1266 360 1626 9 -8 6

こういう成績に。
5位のFC車がトップに躍り出て、そのあとにハーフサイズのストックのマシン、ソーラー&燃料電池ハイブリッド車、二人乗りが続きます。
ただ、これはどう見ても調整が効き過ぎている感じがしますね。
とにかくF1クラスが勝てる気がまったくしない。
そこで、前年成績に対するOT加算を1LAPあたりAペナと同じ60にしてみるとどうでしょう?

F1 900+24=924
F2 600+27=627
H1 426 ※T2を採用
H2 0
T2 420+6=426
FCH1 60+38=98
FCH2 780+5=785

こんな感じのポイントになります。

順位 09年正式順位 / 車名 クラス 実走lap HP(ハンデ) OT+Bペナ HP+OT lapマイナス 調整lap 調整OT
1 1.オンディーヌ FCH2 45 785 67 852 4 41 132
2 2.夢創心 F1 45 924 80 1004 5 40 104
3 5.Hydric Impulse FCH1 39 98 93 191 1 38 11
4 3.U-1 F1 43 924 48 972 5 38 72
5 9.RMCエンタープライズ周作C H3 36 0 87 87 0 36 87
6 4.若一号 F2 39 627 48 675 3 36 135
7 8.G4 T2 37 426 16 442 2 35 82
8 6.芦屋 Sky Ace QUAD F1 38 924 108 1032 5 33 132
9 7.AGU Aglaia F1 38 924 266 1190 6 32 110
10 10.ブルー ブリット F1 37 924 91 1015 5 32 115
11 11.アポロンディーヌ FCH2 34 785 199 984 5 29 84
12 12.咲夢来 H1 28 426 0 426 2 26 66
13 13.TheWindFromTheSun H2 25 0 56 56 0 25 56
14 14.Sun Shine IWAKI F2 23 627 302 929 5 18 29
15 16.蜂郎 H2 19 0 244 244 1 18 64
16 15.セルフィッシュ F2 21 627 0 627 3 18 87
17 17.GLEAM 47 H3 14 0 68 68 0 14 68
18 18.スリスVI F2 8 627 3 630 3 5 90
19 19.Rising star VIII F2 6 627 0 627 3 3 87
20 21.SIT^3 H2 7 0 37 1837 10 -3 37
21 20.ARCADIA-F T2 1 426 360 786 4 -3 66
参考 -- '08 SkyAce TIGA F1* 61 1360 58 1418 7 54 158

なかなか良いんじゃないでしょうか?
参考にSkyAce TIGAが08年と全く同じ走りをした場合の成績も入れてみました。
この08年は3日目が雨だったので、1日目と同じだけ3日目は走る換算をしています。
うーん、やはりこのTIGAはダントツですね。
ただ、08年もフルで走っていれば周回差がもっとついていたでしょうから、ハンデポイントも増えてるはず…うーん。
このあたりは08年の場合は、2日目までの成績で換算した方がキレイに出るのかもしれないですね。

FCH2クラスは一昨年、F1クラスにたいして2lapのビハインドがあったわけですが、この年、実力でその差をゼロに縮めたわけです。
で、レザル○カップでは、ハンデで元々2LAP貰えてイコールになっていたわけですが、その差を縮めた努力の分、調整LAP数で1周上に行った、と。

イイ感じじゃないですか?

ところで、本当は内心、上位陣の1周あたりのLAPタイムを考えて、1LAP差をOT30くらいにすればいいのかな?と思ってたんですが、それだと調整が利かな過ぎる感じもしますけど、あんまり変わりませんかね…

順位 09年正式順位 / 車名 クラス 実走lap HP(ハンデ) OT+Bペナ HP+OT lapマイナス 調整lap 調整OT
1 1.オンディーヌ FCH2 45 395 67 462 2 43 102
2 2.夢創心 F1 45 474 80 554 3 42 14
3 3.U-1 F1 43 474 48 522 2 41 162
4 5.Hydric Impulse FCH1 39 68 93 161 0 39 161
5 4.若一号 F2 39 327 48 375 2 37 15
6 8.G4 T2 37 216 16 232 1 36 52
7 9.RMCエンタープライズ周作C H3 36 0 87 87 0 36 87
8 6.芦屋 Sky Ace QUAD F1 38 474 108 582 3 35 42
9 7.AGU Aglaia F1 38 474 266 740 4 34 20
10 10.ブルー ブリット F1 37 474 91 565 3 34 25
11 11.アポロンディーヌ FCH2 34 785 199 984 5 29 84
12 12.咲夢来 H1 28 216 0 216 1 27 36
13 13.TheWindFromTheSun H2 25 0 56 56 0 25 56
14 14.Sun Shine IWAKI F2 23 327 302 629 3 20 89
15 15.セルフィッシュ F2 21 327 0 327 1 20 147
16 16.蜂郎 H2 19 0 244 244 1 18 64
17 17.GLEAM 47 H3 14 0 68 68 0 14 68
18 18.スリスVI F2 8 327 3 330 1 7 150
19 19.Rising star VIII F2 6 327 0 327 1 5 147
20 20.ARCADIA-F T2 1 216 360 576 3 -2 36
21 21.SIT^3 H2 7 0 37 1837 10 -3 37
参考 -- '08 SkyAce TIGA F1* 45 680 58 738 4 57 18

また、このレギュレーションだと、2年かければ確実に優勝がされそうに見えますよね?

要するに誰もいなそうなクラスに参戦して、1年目はゆっくり走る。
で、2年目はたっぷりのハンデをもらって、悠々、優勝する、と。

ただ、これにも落とし穴があって、お、あのクラス来年は有利だぞ、と思ったら、クラス移動しちゃうチームがいるかもしれないんですよね。

それも含めて、戦略だ、と。
まさに、ブレインスポーツ。

どうですかねぇ、コレ。

 
Posted by waka at 2010年8月 4日 09:55
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