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2003年7月29日

イオン大好き。

いやー、やっぱマイナスイオンですよ。
滝ッ、噴水ッ、そしてマイナスイオン発生装置ッ。
いや、違うんです。自分が好きなんじゃないんです。「秋田の人は」という主語が入ります。
そう秋田の人はみんな大好きイオンなのであります。


イオン。
それは電気を帯びた原子な訳ですが、ここでいうイオンはそれではありません。
大黒柱に滑車をつけよという家訓でお馴染み(お馴染みではありません)、民主党の岡田克也幹事長はジュニアでありながら政治家でお馴染み(そうか?)、元ジャパンユナイテッドストアーズ略してジャスコのイオングループの方です。

秋田にはイオングループがあふれております。
というより都心では気づかないでしょうが、地方に住んでいるものならイオングループの力をまざまざと見せつけられていることでしょう。
マックスバリュ(長音無しがポイント)を中心とした幹線道路沿いの大駐車場を完備した薬局、ホームセンター、ダイソーやブックオフといったテナントを誘致した深夜までやっているパワーセンターをあちこちで見かけることでしょう。
ジャスコも以前のダイエー、ヨーカ堂、西友、に次ぐ四番手のしょぼいスーパーとはイメージを変え、同様に大ショッピングセンター形式であちこちの郊外に出来ていると思います。

ジャスコ当時の駅前立地の店舗を大胆にスクラップ、そして郊外に自動車利用を前提とした大ショッピングセンターを作るという戦略は大成功です。
西友やダイエーがバブルの後始末でひいひい言っている間に、イオンは衰退する一方の地方の中心市街地にさっさと見切りをつけて海外でよく見られるタイプのショッピングセンターへと移行しました。
同様の戦略をとっていたサティをはじめとするマイカルも借入金の多さで破綻しましたが、郊外店舗のパワーを知っているイオンは外資に取られてなるモノか、まかり間違ってもヨーカ堂に取られてなるモノか、とヤオハンに続き、傘下におさめました。
いやはや、本当にすごい。
売り場あたりの利益率等々鑑みまして、ヨーカ堂の方が収益力はあるんですが、立地や店舗規模というのを考えますと、外資と渡り合える国内流通大手はイオンだけかもしれませんよ。あと10年くらいしたら。

そんなイオンのショッピングセンターですが、ショッピングカート利用を前提とした広い通路、そして気分の良い高い天井といった共通フォーマットがあり、それはそれで面白いですし、ダイエーなんかと比較しても食料品売り場の充実やPB商品であるところのトップバリュの質の高さなんか見ても全然いいですからねー。
下道ドライブの際にも各地でついよっちゃう。
奈良の新タイプ実験店ジャスコスーパーセンター天理店とか行ってみたくてしょうがない(笑)
ま、カルフールの方がもっと良い点もあったりしますが・・・。

ま、そんなイオングループの総力を結集した、商圏人口40万人を想定した最大級の店舗形態、それはジャスコでもなく、マックスバリュでもなく、グループ名を冠した「イオン○○ショッピングセンター」となるのです。
最高に強まったジャスコが入ってます、吹き抜け空間を中心とした長ーーーーい専門店街があります、場所によっては百貨店が入っていたり、カー用品店やガソリンスタント、シネマコンプレックスやゲームセンター、ボーリング場などなど・・・ありとあらゆるものが揃った地域一番店なのです。

おーいイオングループさん、おたくで一番いいの持ってきてよッ
というと、
あいよっっ
と差し出されるのが、「イオン○○ショッピングセンター」なわけです。

秋田の人は虐げられてきました。
セブンイレブンも無い、マクドナルドも無い、けどCMだけはやってたりして・・・。
ローソンが47都道府県の出店を決めたとき、秋田は38番目の出店の県でした。
マクドナルドや吉野家にしても東北で最後から2番目だったと思いますし、ファミマはまだありません。今、東北でファミマが無いのは秋田と青森だけであります。

そんな秋田にその「一番いい」イオンが日本で初登場したわけですから、秋田の人が喜ばないはずがありません。
イオン秋田ショッピングセンターは、いまだに大盛況。
休日などは駐車場のスロープの途中や通路にまで車を止める、通称「秋田止め」と呼ばれる駐車が横行するほどなのです。
他にもイオンはタリーズを連れてきてくれましたので、スタバの出店も早まったのではないでしょうか?
ありがとう!イオン!!


今回は大潟村からの爆走帰還前にちょっと、寄り道。タリーズでラテ購入。

そして、ジャスコがもうひとつ実験している業態の店舗も秋田にありました。
五城目ジャスコ。
低階層・集中レジ方式の売り場で食品と非食品を低価格販売するスーパーセンター型の実験第2号店であります。
そう、もちろん、秋田市の北側に位置する町や村の人はみんな大好き五城目ジャスコなんです。

そうそう、ところで、「イオン○○ショッピングセンター」の家賃は歩合だそうです。
各ショップの売り上げが上がらないと、イオンにもお金が落ちない仕掛け。
各ショップが儲かれば儲かるほどイオンも儲かる。
だから、魅力的なショッピングセンターになるのではないかなーと思ったりします。
これ、会社にも応用したいけどなー。
とりあえず、イオンに出店したいなぁー(?)

 
Posted by waka at 2003年7月29日 14:10
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コメント

ビジネス・経済ですか……(笑)。

うーん。ね。どうしましょかね(w
そのうち、カテゴリー大整理しないと。

初めて書きこみます。
この記述が、下記の文献に引用されていました。

三浦展 著
『ファスト風土化する日本』洋泉社、2004年、 760円(138-139ページ)

いろいろ考えさせられます。

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