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2004年11月 3日

笑の大学見てきましたヨ。

映画「笑の大学」見てきました。
三谷幸喜脚本の舞台の映画化です。
もう、何回も何回も舞台のビデオを見た好きなお話であります。


南大沢のTOHOシネマ(元バージンシネマ)で見てきたわけですが、なかなか上映開始前の注意喚起映像が良くできていて感動しました。
実に面白い。
これ、おすすめです。
ぜひ、各地のTOHOシネマでお確かめください。

三谷作品の演劇を会場で見たことがある方なら、携帯の電源を切れとかなんとかの注意を三谷氏自身が録音したやつで流していて、それが、とても面白いのをご存じのことかと思います。
ちょうどあんな効果がありますね。



会社で使うつもりのグッズ(笑)

さて、映画の方ですが、あらすじは公式サイトから引用させてもらいます。

舞台は昭和15年。日本は戦争への道を歩み始めていた。 国民の娯楽である演劇は規制され、台本も上演前に検閲を受けていた。 そんな時代に、警視庁の取調室で出会った2人の男。

1人は笑ったことがない男、
情け容赦ない検閲官・向坂睦男(さきさかむつお)(役所広司)

1人は笑いに命をかける男、
劇団笑の大学座付作家・椿一(つばきはじめ)(稲垣吾郎)


向坂は、このご時世に喜劇など上演する意味がないと考えている。

“笑の大学“を上演中止に持ち込むため、椿の台本に対して「笑」を排除するような無理難題を課していく。一方椿は、上演許可を貰うため、向坂の要求を飲みながらも「笑い」を増やす抜け道を必死に考えていく。

しかし、執拗な向坂の要求は、皮肉にも台本をどんどん面白くする方向に向かってしまっていた。

いつしか2人は夢中で喜劇台本を創り始める。

やがて、2人が創り上げる傑作喜劇とは。

完成の瞬間、2人に訪れる宿命とは。

とまあ、こんな具合。

正直、(この話自体)初見で見たわけでないので、オリジナルの向坂を西村雅彦、椿を近藤芳正が演じた舞台の印象が強く、比較しながら見ている自分がいたりして、心底楽しめなかったのがもったいないくらい、映画としても良くできていました。

笑えて、ほろりとするわけですが、物作りに携わるものとしては、なかなか身につまされるお話でもあります。

脚本家であるところの「椿」は、「向坂」のダメだしに対して、それを守りつつ、さらに笑えて楽しい脚本にして持ってくるんですね。
なかなか出来ることではありません。

例えば、デザインの世界での話でいうと、クライアントさんからダメ出しされますよね。
「ここは丸じゃなくて角でお願いします」とか。
デザイナー的には、そこは丸がいいのであって、そこだけ角にするとバランスが崩れたり、反復して使っているイメージがダイナシになったりするわけですから、一応、反論してみたりしつつ、渋々折れるわけです。
ここで私の場合、多少なりとも「途切れる」んですね。
集中力であったり、作品に対する愛情だったり、、、、
いや、ダメなことだってわかりますけどね。

「椿」の場合も、無理難題や、想定していなかった登場人物を出す羽目になったりするのですが、見事によりよいもので応えるわけです。

もちろん、お芝居の中の人物ですし、モデルがいるらしいですけど、忠実に再現したわけではないですから、作り事と言ってしまえばそれまでです。

とにかく面白い話で笑えるというのもあるのですが、ある意味、私にとってのバイブル的な作品でもあります。
無謀なオーダーや、デザインの肝の部分を否定されても、よりよいもので応える。
そんな風にありたいものです。

なんであれ、今年の私が見た映画のベスト2には入ります。
って、2本しか見てないですけど(笑)
もひとつはスウィングガールズ。
どちらもいい映画でした。

 
Posted by waka at 2004年11月 3日 19:37
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コメント

 wakaさんが今年ご覧になった映画、両方とも観たいんです。邦画万歳!(いや、洋画も好きですよ)

南大沢のTOHOシネマ、良く行きますよ。
上映開始前の注意喚起映像は確かに面白いですよね。六本木のTOHO行った時も外国人の方が笑いながら見てましたよ。
この前は「SURVIVE STYLE5+(サバイブ スタイル5+)」
公式サイト→ http://ss5.goo.ne.jp/
見ました。最近邦画が面白いです。
来週は別の映画館に「恋の門」を観に行く予定です。

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